僕らは最強なんだぜ

僕らが望んでいた景色全部は今日という日の為にあったのだ!

なぜ彼は新宿でルーローハンを一人で食べることになったのか

 

ジャニーズWESTニューシングル「しあわせの花」が発売されて数週間経ちましたね。
さて皆さん、しあわせになってますか~~???(雑な煽り)


しあわせの花のCD詳細が発表された時、相変わらずのカップリングの豊作ぶりに「もうミニアルバム作れるじゃん…」と気絶しかけたんですが、とあるタイトルを目にして正気に戻りました。




恋は負け認めなきゃ勝てない

 



ん?
どうゆうこと???????



新しい哲学か?と悩んだもののまぁ実際に曲聴かんと分からんし~とその時は一旦スルー。

そして発売前のリリース記念TikTokライブでこんな話をしていましたね。


 

 



「新宿でルーローハン(犯)食べる歌詞がある」



 

 


だから

どうゆうこと???????



発売直前に私の思考回路はショート寸前☆となりました。


発売後は何回もこの曲を聴き、何回も歌詞を読み、何回も「どうゆうこと???????」を繰返し、ようやく私なりの解釈を見つけたのでここでまとめてみようと思います。
作詞をされたゆっきゅんさんがツイッターで「十年好きだった人に振られたばかりのアラサー男性のどうしようもない気持ちを書いた」とつぶやかれていたのでそれも踏まえて読み解いて行きましょう。

れっつごー!!


 



恋は負け認めなきゃ勝てない
作詞:ゆっきゅん  作曲:高橋 諒  編曲:高橋 諒


新宿でルーローハン 一人で食べてる
行けなかった台北旅行の雑誌の味
意地悪な質問 自問自答して
大学生みたいに泣きそうだ

 

新宿でルーローハン!!出オチだった!!藤井さん何そんなかっこよく歌ってるんすか。
聴く側の心をざわつかせるイントロで「ただ事ではないぞ」と思わせてからのこの歌詞。
台北旅行を計画しているさ中に振られたようです。雑誌でルーローハンを食べれるお店を調べているのでだいぶ計画も進んでいたのでしょう。
意地悪な質問を自問自答するとはいったいどういうことでしょうか。振られたことに対して自分で自分を責めている様子が思い浮かびます。
「大学生みたい」とは、まだ周りを気にせず感情を露わにできる年代であるということ、そして恋に落ちたタイミングが大学生だったからではないでしょうか。アラサーの十年前だから辻褄は合う。その頃から彼女との恋愛は一筋縄ではいかず、泣いてしまうこともあったようです。



「別れよう」って結論みたいに
悲しそうに言うから 悔しい
突然だと思ってるのは僕の方だけだよね
そういうとこだな 負けたよ

 

振られた時の状況を回想する主人公(ルーローハン食べながら)。少し彼女の性格も見えてきました。うだうだする主人公に対し、さっぱりとした彼女のようです。いつも自分の数歩先にいる彼女に対して「負けた」と自覚する主人公。



十年!君のことを想った
この恋は負け認めなきゃ勝てない
TAXI!捕まえんの上手かったね
立ちすくむ今の僕とは大違いだ
誰に伝えりゃいい?

 

不穏なAメロBメロに対してサビは突き抜けるような爽快感!じ、情緒どうした!?!?まぁそうか、フラれたばっかりだもんね(泣)(泣)(泣)
うだうだメソメソ男だと思っていたけど、もしかしたらこの人ネアカかもしれん。
タクシーというワードが出てきました。捕まえるの上手かったのは先ほどのBメロの続きでしょうか。「別れよう」「えっっっっちょっとまって!」「あ、タクシー!!」バタンッ。ブロロロロロロ…。「・・・・・」テンポの良さM-1の決勝か?



でも、私は突然出てきたタクシーというワードが気になります。「立ちすくむ今の僕」と対比させるためというシンプルな意味かもしれませんが、ここはあえて一番残酷な想像をしてみました。
あくまで可能性の話です。わざわざ彼女がタクシーを捕まえて帰らなきゃ行けない、タクシーの方が電車やバスなどの交通機関を使うより効率が良い、となると考えられる理由の一つとして荷物が多かったから、が思い浮かびます。

 

 

 

 

え、

もしかして台北旅行当日に振られました?

 






懸念点としては、台北旅行直前に振られたとしたらめちゃくちゃ傷えぐられていると思うので、それにも関わらず直ぐにルーローハン食べ行けるメンタルあるか?ってところ。ただ、振られてもなお「負け認めなきゃ勝てない」とかほざいて復縁する気満々の人なので少し気持ちが持ち直しているのかもしれないな。まぁここは人それぞれ捉えていただければいいです。




 

でかすぎるポップコーン 食べて寝てたね
もう観に行かない シリーズ5作目は来月
本棚から好きに持っていけばいいよ
どっちのかもう覚えてないし

 

2番はこの10年のことを思い出すところから始まる(ルーローハン食べながら)。「本棚~」のところはいかに10年が長い年月だったのかがわかる歌詞になっていますね。ちなみにここのポイントは自分が買った本はしっかり覚えていて勝手に持って帰ったら怒られそうな中間淳太さんが歌っているところです。
問題はその前の部分。二人で観た映画について思い出していますが、どうやら彼女はその映画に興味がなさそう。そしてそのことに主人公は気づいてなさそう。主人公は「毎回ポップコーン食べておなかいっぱいになるから寝ちゃうんだよ〜」とか思ってそうだけれど彼女は「映画がつまんないから、でかいポップコーン買うんだよ」と内心キレてそう。1番の歌詞「突然だと思っているのは僕の方だけだよね」についてはおそらく正解です。たぶんそういうところです。



いつだって僕は昨日ばっか
君は明日の夢 語っていた
そんな風にして二人の道
続いてるみたいだよねって
笑えてた部屋 戻れない

 



そう。そうなんだよ。この主人公、さっきからずっと過去のことばっかりなんだよ。一番は振られた時のこと、二番はこの十年のこと。
目線も向きも合わない正反対の二人。でも二人の道は並行でも交差するでもなく一本の道。彼女が先に進んだ道を後ろから追いかける主人公。それでいいと思っていた主人公。でも彼女が歩いた道をもう見つけることはできない。



十年!君は友達でもあった
この恋に負け認め続け勝ちたい
Two Weeks! 受け止めてみてるんだ
だけど・・・

 

好きになったのが十年前という情報だけなのでどのタイミングで付き合い始めたのか分からないけれど(これで9年片思いで付き合ったの1年だったら笑ってしまう)、十年もそばにいたら友達でもあり、さらには家族みたいな感覚に近いのでしょう。彼女ももう主人公のことを恋人として見れなくなったのかもしれません。
「負け認め続け」ってどういうことだろうな。回数のことなのか、期間の長さのことなのか。でも最終的にはまた彼女に自分のことを好きになってもらいたいと決意しているようです(ルーローハン食べながら)。
ここで2週間前に振られたことが明らかになりました。彼女に振られたという現実。自分に非があったこと。「だけど・・・」の後は「この恋に負け認め続け勝ちたい」という気持ちかな。




思い出は(ああ忘れるかな)完璧になってしまう
追いつけないくらい 光に打たれて
離れるきっかけ探して 行かないで(ここにいて)

 



ここ面白いですよね。括弧を歌うコーラスが亡霊のように主人公を掴んで動けなくしているというか。悪夢を見ているかのよう。
2週間たって美化されつつある自分の恋愛。彼女に対して何も文句を言っていない時点でパッケージとして完成されつつあるなぁと思うけれど。
今までの流れからして「離れるきっかけ探して」たのは彼女のほうですね。遠くにいってしまう彼女に「行かないで」と叫びながらも未だに立ちすくむのが主人公。なっさけねぇ…(あ、言っちゃった)




十年!君のこと想った
この恋は負け認めなきゃ勝てない
何年!過ぎても好きだったら
キモいかな ねえわかりたかったもっと
十年!君は友達でもあった
どうしようもない今を認めてあげなくちゃ
Music!情けない笑えない
大丈夫じゃない自分も自分なのがしんどい
君に負けて知った、心を

 



最後のサビでようやく今の情けない自分と向き合うことが出来ました(ルーローハン食べながいや私の中のコイツずっっとルーローハン食ってんな!!!!!!!
あと神ちゃんに「キモい」って歌わせたの誰~~~~~~~~。




すみません取り乱しました。神ちゃんの「わかりたかった」の歌い方が叫びのようで主人公が泣きながらルーローハン食べている映像が勝手に脳内で再生されました。

でも主人公は彼女に振られたことで自分の情けなさ、弱さ、ダメダメな自分に気が付くことができたんですよね。うーん、だからといって今すぐ彼女に会いに行くわけでも自分磨きをするわけでもないんだろうな。ウジウジしたままなのがリアル。苦しい。あーだこーだ言っちゃったけど気持ち分からないわけでもない(肩ポンポン)。最後の重岡くんパートの未練じみた歌い方はお見事でした。





以上で私のまとめは終了です。お付き合いありがとうございました。
歌詞だけ見ると思わず口をはさみたくなるような物語をキャッチーな歌詞とカッコいいサウンドで人々に愛されるポップスとして昇華したのはさすがプロの仕事。







でもそもそもさぁ、恋愛において勝ち負けで考えている時点でさぁ、、、、、どっちが上とかそういうのないでしょ……っておい!人がアドバイスしてるんだからルーローハン食う手を止めろ!!!

ほんとそういうところだからな!!!!!!!