僕らは最強なんだぜ

僕らが望んでいた景色全部は今日という日の為にあったのだ!

聴くエナジードリンク ジャニーズWEST『POWER』感想(後編)

 



08.星の雨
作詞・作曲:敬也‐amazuti‐(KEYTONE) 編曲:生田真心

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このPVの衣装天才だよな。


今回のアルバム唯一のシングル曲。アルバムのバランス考えるときにシングルの配置って大事だと思うのだけれど前回のまさかのシングル3連発の衝撃が凄すぎて痙攣してしまったのでビクビクしていたらど真ん中に入れてきた。よ、読めねぇ…。



切ない曲ではあるけれど、始まりの重岡くん、濵田さんが力強い歌い方をしていて、諦めきれずにもがき苦しんでいるようにも聴こえる。メロディが美しいほど『君』がいない現実が残酷に映し出される。


僕らの前に 流れる星の雨
掴みたくて 掴めなくて また手を伸ばし
そこで夢から覚める

 

 

『僕ら』といっているので夢の中では2人。夢では星を掴もうとしているけれど現実で掴めないのは『君』。主人公は『君』を失い、目的もなく旅にでる。喪失感や旅というテーマはドラマとリンクされている。


別にもう 寂しくないよ全然この通りさ(中間)
地図はないけど 身を任せてみようか(神山)
いつだって平気だ 平気だ(桐山)



(もう何番煎じだよってくらいMV考察し終えてるとは思うんだけど)このシーン中間さんと桐山さんは揺れているライトがあるのに神ちゃんのところだけ映っていない。揺れるライトは揺れる心(動揺)を表していて、中間さん桐山さんのパートは本心ではなくて、自分に無理やり言い聞かせているということ。


…とここまでは自分で気が付いたんだけど、ファンの方が「右側に置いてある皿がこのシーンだけ裏側になっている」って言っていらしてちゃんと見てみたら本当でした。天才か????



裏になっている皿も嘘をついていることを表しているわけだけど、はぁぁぁぁ全然気が付かなかったなぁ。全然甘かった反省します。あとMVを6845135回観ます(すぐばれる嘘)

 

 

最初は目的もなく彷徨っているような旅だったけれど、最後のサビが一番力強く前を向けるような救いのある終わり方で良かったな。




あと個人的な謝罪なんですけれど当時まだファンじゃなくて、ドラマもリアルタイムで観ていなかったんですけれど、毎回蟹を食べたかどうかだけSNSで確認するというキショいことしていました。誠に申し訳ありませんでした。今度Paraviで一気見して爆発しようと思っています。塵となり、MVの最後で重岡くんが思い浮かべる星の一部となります。

 

 

 


09.We’re the one
作詞・作曲:川口進/坂室賢一 編曲:井上薫

 



 

ランチパック!!!いつもありがとうございます!軽く食べられるし種類もいっぱいあるので大好きです!!茶菓子にもなるもんね!!!


何処を切り取っても青春の香りがする曲で目を閉じて聴くと雲一つない青空が広がる。どストレートの応援歌。吹奏楽部が演奏しても絶対に合う!甲子園で聴きたいな。


 

 

君に届け熱い想い
心からの We’re the one

 

王道のJ-POPといえる構成。やっぱり「はい!皆さん!ここからサビです!!!!」っていう曲は聴いていて気持ちいい。いろんなジャンルに挑戦しているジャニーズWESTだけれども、こういう爽やかアイドルとしての曲も入ってくれているのがとても嬉しい。



ほかのアルバム曲と比べてユニゾンが多い曲で背中をドンっと押してくれているよう。バンドにストリングスも入っているけれど、こんだけ音を重ねても、重たくならずに疾走感があるのが地味に凄い。

 

 


前回の『微笑み一つ咲かせましょう』の時も私が「微笑み一つ~」って歌い始めたらWESTの曲知らない人たちも「咲かせてあげましょう〜~~」って歌いだすからやっぱりCMの力は凄い。この曲もみんなで「We're the one」って歌いたいね。




そして令和の3大青春CMはポカリスエットシーブリーズ・ランチパックで決定されました!!おめでとうございます!!(私調べ・出典元私)

 

 

 

10.むちゃくちゃなフォーム
作詞・作曲:重岡大毅 編曲:久保田慎吾

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MVがYouTubeでアップされた時の私のツイートがこちら

 

コイツ、良いこと言うな…(自画自賛




重岡くんの曲は自分とは離してストーリーとして作る曲とご自身を重ねたような曲2パターンあるけれど今回は後者かな。

 

最初の「なぁ」の時点で重岡大毅。さっきの『We’re the one』も問いかけ系(問いかけ系?)の歌詞あったけれどそっちは「ねぇ」でしたね。

 


Q:「なぁ」と「ねぇ」。重岡大毅が作詞で書いたのはどっち?
重岡大毅を知っている人ならすぐ答えられる。数学のテストで一番最初に出てくる基礎的問題と一緒。


 

 

 

やれそうかな やれなそうだな やりたいんだけどな
無茶をする歳じゃないし そうさ
どうしようもない しょうがないって
自分モドキじゃない もう終わらすんだ この涙

 



歌詞を重岡くんと重ねれば重ねるほど切なくなる。
20代後半って後輩との関りも増えてきて、周囲を見ると落ち着いた人も増えてきて、青年からちゃんとした大人にならなければいけないようなそんな呪いがある年代なのかもしれない。
いつまでも子供みたいにって周りからも言われてきたのかもしれない。


 

 

話そうかな 話せそうかな 話があるんだ

 

 

ずっとセンターとして一番前を歩いてきて、プレッシャーもあっただろうな。一人で抱えてしまいそうな人だけれど、考えて考えてようやく周りに吐き出せるようになったのかもしれない。ニュアンスだけれど桐山君が「いつか話してくれるといいなとは思ってた」って言ってたエピソード思い出してグッときてしまう。


 

 

むちゃくちゃなフォームで生きていく
そんな背中も悪くはないか

 

センター重岡くんの背中を見てきたのは間違いなくメンバー6人。曲の最後にずっと「僕」だったのが「僕らはやれるんだ」に変わっている。私はこの曲はメンバーへのラブレターでもあるのかなと思う。この曲の歌詞をなぞればなぞるほど重岡大毅への愛おしさが溢れてきちゃうな…。


 

 



11.忘れないでいてね
作詞・作曲:大橋ちっぽけ 編曲:岩崎隆一



タイトルを見た時に「忘れないでねじゃなくて忘れないでいてねなんだな」と引っかかったから大橋ちっぽけ君が過去にインタビューを受けた記事を読んだんですけれど、彼はメロディを先に作ることが多く、そこから歌詞を当てはめるそうです。

確かに歌詞とメロディがぴったりはまっていて、そのセンスが凄い。あとキタニタツヤ氏とも関係性があるそうで偶然かもしれないけれど繋がっているな~。



「愛し方」「不確かな」とか頭の歌詞で韻を踏んでいるな。サビの「そう」と「総じて」も掛けているもんね。そうするとフレーズが耳に残りやすい。



穏やかな曲だけど単調にならないようにスクラッチとか最初の単語のイントネーションを強くするとか声をエフェクトかけるとか、聞いているだけで横ノリしてしまうようなアレンジも好き。



未だ世界はコンプリケイテッド
ちょっと辛いことが大前提?
流されなくていいんだよ
変わらずに ほらシングアロング



ここの歌詞を聴いた時にコロナ禍の話でもあるのかもしれないなと思いました。大変な思いをしている人を案じると、好きなものを思いっきり楽しむことが憚られてしまうけれど「君の好きなものを好きだって思う気持ちは忘れないでいてね」っていうメッセージが込められているように私は受け取りました。


『コンプリケイテッド』は複雑な、ややこしいという意味。シングアロングもわざとカタカナになっていて、難しく複雑にならずにキャッチーに捉えられるね。



 

愛し方は忘れないでいてね

 

このフレーズが繰り返し使われているからこの曲で一番伝えたいことなんだろうな。ジャニーズWESTと約束したみたいでなんだか嬉しい。


 

 



12.アンノウン
作詞:栗原暁(Jazzin'park) 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)/栗原暁(Jazzin'park) 編曲:久保田真悟(Jazzin'park)

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ジャニーズWEST的ChillHop。何でもできるなJazzin'park。凄すぎて怖くなってきたぞ。



オシャレサウンドで歌詞見逃しちゃうけれどけっこう辛い恋愛の歌詞ではあります。みなさん覚悟して私の考察読んでね…?




愛されたい?hah…
愛していい?see ya…

 

冒頭のフレーズ。数分前の出来事を思い出しているところから始まる。主人公が「愛されたい?」と聞いたことに対してキミは「はぁ」とため息をつき、「愛していい?」と聞くと「さようなら」とキミは部屋から出て行ってしまった。想いは平行線で、まあ言ってしまうと詰んでます。ドンマイ(追い打ちかけんな)

 


『雨上がりの虹を待つ Timeline』でキミが戻ってきていることを願っていることが分かる。でも願望空しくきっとキミからは何の連絡もないのだろう。辛い恋愛してるなコイツ。

 


部屋でじっとしているとキミに何とか取り繕うように連絡してしまいそうだから公園に出かけたり、現実から逃げたしたくてSNSを眺めたりする。歌詞でいうと『息しても良い場所探した』ということ。けれども何処にいっても苦しい。



泣いても泣いても許してみたり
笑って笑ってごまかしたり
気が付けば Passion 無防備になって Ah…

 

 

サビでどうして冒頭の状況になってしまったのかがここで分かる。二人はもともと体だけの関係だったけれど主人公は体だけではなく心も繋がりたいと思うようになってしまった。同じ歌詞を重ねるのは無理をしていた気持ちの強さと、その状況が今までに何度もあったということ。

 



自分の感情を今までは隠してきたけれどそれももう限界でキミへ自分の愛をぶつけてしまった。その結果が冒頭のシーンなわけです。そりゃ現実逃避したくなるよな…(天を仰ぐ)

 


この曲は主人公が苦しいまま終わります。サビの最後「場所探した」のメロディが上がりも下がりもしないので。救いようがありません。つら…。




13.Guilty
作詞・作曲・編曲:渡辺拓也


『Guilty』というタイトルだけれども内容は過去の罪にいつまでも囚われずに前に進んでいこうという希望の歌。


Guiltyって有罪という意味のほかにも、罪の意識がある、後ろめたい、やましいという意味もあるから歌詞的にはそっちの気持ちの面が強い気がする。


 

明けない夜 月が照らす
光と影 浮かぶregret

 


冒頭ではまだ暗闇にいる。月が出ていることが逆に自分の過去の罪の意識を浮き彫りに映し出して後悔が続いているよう。でも明けない夜はないって君らのパイセンが歌ってたよ…?



 

僕ら時代をただ睨んでいる
だけど未来を今 探してんだよ
一筋の希望 光射す日まで

 

ここの歌詞の強さ。今の時代のせいだって恨んでいながらそれでも未来を諦めない。そこからサビへの開き方がいい。
一人称じゃなくて二人称だなぁ。過去に傷つけてしまった人のことを思っているのか。2番に入ると『君』が登場するのできっとその人なのだろうね。まだ暗闇の中にいる『君』に力強く気持ちを伝える歌詞になっている。





でもそうだよね、過去の罪にとらわれていても前には進めないもんね…。この曲を聴くと自分の過去の罪を許してほしい気持ちになって思わず懺悔しちゃうね…。子供時代、アリの巣の穴という穴に枝入れて埋めてしまってすみませんでした…。


 




14.似てないふたり
作詞:吉田崇展 作曲・編曲:ズーカラデル

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小瀧君が目を伏せて歌ってた時まつ毛が美しすぎて見とれていました。小瀧モデルのつけま売ったら結構売れるんじゃない?(何の話)

 

 

 

「似てないふたり」。ふたりが似ていないのではなく「誰にも似てないふたり」。共に生きていくと決めた相手に手紙のように思いを込めた1番と、実際に一緒に暮らしていって理想と現実のギャップを突きつけられた2番。そして現実を知ったうえで一緒に生きて行こうと伝えた最後。物語としても流れが美しい。


 

君と出会うためこの世に生まれた
とか そんなことは言えないけれど
わかって欲しいよ

 


琵琶湖よりも広い心をもつ濵田崇裕さんにこんな包み込むような歌い方で言われてしまったら秒でうなずくしかない。わかってなくても首もげるくらいうなずいてしまいますけど…。このあとの物理的にデカい(関係ない)小瀧望さんの甘くて柔らかい歌い方にも蕩けてしまいようになる。



喜びや悲しみの全部を
あなたと見せ合いたいのよ
虚しさや退屈の全部を
あなたと分け合って

 

ここのフレーズだけ「あなた」呼びなのでここはお相手のセリフ。辛いこと悲しいことも共有して半分に分け合っていこう。いや、お似合いの二人ですよ。


 

息をするだけで擦り傷は絶えないな
人だかりで躓いてたら置いて行かれた
出来れば言葉には頼らずに
心だけで君の全てが分かればいいのに

 

私は2番の歌詞がとても好きでして。絵本の「二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」の後を教えてくれているようだから。現実はめでたしじゃないこともたくさんあるもんね。


『出来れば言葉には頼らずに』のあとに余白を作って聴いている側に想像させてくれるのも好きです。1番ではその後すぐに言えたけど、それだけじゃうまくいかなかったことを思い出している時間なのかなと私は思いました。『心だけで君の全てが分かればいいのに』にも繋がるしね。でもここのシーンはうまくいかなくてイライラ、モヤモヤしているというよりも「しょうがないよね」って苦笑しているイメージ。あくまでも優しく。


 

 

拾い集めた毎日を
名前をつかない未来を
全部飲み込んで行く
喜びの毎日を
未だ見えぬ未来を
全部飲み込んで行く



最後がまた素晴らしい。「飲み込んで行く」って歌詞が出てくるのが凄い。毎日を乗り越えて過去に置いていくわけでもなく、未来を待ちきれずに迎えにいくわけでもなく、飲み込んで行く。きっとこの二人はドラマの主人公みたいな波乱万丈な人生じゃなくて、平凡なのかもしれないけれど、いつもどおりの日々を愛しているんだろうな。






 




以上が私の『POWER』感想です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

本当に個人の解釈でいろいろしゃべっただけなのですが、こういう捉え方もあるんだなと思いながらアルバムを聴きなおしてもらえると嬉しいです。




……………

え~と、うん…その…



パワー!!!!!!!